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サンフランシスコに住んでる私の日々のこと

Netflix and chill の意味について考える

家の近所の素敵スポットでモロッカンアメリカンの男友達とデンバーオムレツ(中にチーズ、ピーマン、ハム、玉ねぎが入ってるオムレツ界の王様、おいしい)をもりもり食べてると、隣にデートappで知り合って初めてのデートをしてるいかにも遊んでそうな30代半ばくらいの男性と20代後半くらいの清楚系女性がブランチしてました。

で、二人は色々定番の話(趣味、仕事、好きな料理、どこの出身か、好きな映画やドラマは何か)をしてて、男はいかにもこういう場に慣れてるから軽く彼女を笑わせたりして、いい雰囲気の中、支払いがおわって、さてこれからどうする?という話になったわけですが、ここが彼の家の近所(使い古されたパターン)だったようで、彼が "Netflix and chill?" って聞いたら、彼女が「もちろん!何観るの?私はStranger Thingsが観たい!最近Netflixやめたからつづきが観たいの」って言ってて、私も友だちもおいおい話が早いな、お前ら!という気持ちになったんですが、あとで散歩してるときに友だちが、もしかしたら彼女は本当にNetflixを観て彼とポップコーン食べる気なんじゃないかって言い出して、うーん、でもそうかも。。という話になりました。

というのも、Netflix and chill には「Netflix をバックグラウンドとして観ながら、イチャイチャ(セクシャルなこと)をする」という意味があるんですよね(笑)ただオブラートに包んで hookup を誘ってるだけというか。なのでデート相手が "Netflix and chill?" って聞いてきて、「もちろん!」って答えると、私もやる気まんまん!って相手に言ってることになります。もちろんそういうシチュエーションが多発してるから言葉が成り立っているんですけどね。

しかし考えてみると、こんな慣用句に使われるとか Netflix すごいサービスになったねって気がします。創業者がレンタルビデオの返却期限を忘れてて、もう延滞で$40払いたくないから作ったサービスの偉大さよ!

関係ないけど、当該の遊び人っぽい男がブランチにエッグベネディクト食べてて、そんなシャレオツな男は信用できないなと改めて思いました(偏見)。

マリオットホテルのストのうるささから企業のあり方について考える

USいくつかの都市でマリオットホテルチェーンに対して従業員が賃上げ、職の安定などを求めてストライキをしています。サンフランシスコもその中の都市の1つ。
もううるさいのなんのってホテルの近くを避けて通りたいほど。私がいつもWi-Fiを頂戴してる(?)ホテルもマリオットの系列なので、宿泊者以外は入れない状況で、レストランもバーもカフェも休業中。日本のJRのストの例とか思い出して2日くらいで終わるだろうと思ってたんですが、もう2週間以上つづいています。どのくらい彼らがうるさいかというとセールスフォースイベントレベル(笑)みんなプラカードを持って行進してるだけなので、近づいていって、「いつまでつづくの?」とか話し込んでると「いやー俺たちまだまだやるよ」と言いながら、コーヒーとドーナツとか、綿あめとかくれるのでおやつには困りません。
まあそれはおいといて、上記の記事を読んでて、改めてホテルの人たちの仕事はどんどん減ってるんだなあと思いました。みんながUber/Lyftを使うからドアマンのチップが減るし、同じ理由でバレーパーキングを使わなくなってきてるからバレー担当のチップが減る。毎日部屋を清掃しなくていいグリーンプログラムのおかげで15%とか仕事時間が減っている、客がUber EatsとかGrub Hub使うからルームサービス自体がなくなる(こないだNY行ったとき、大きなチェーンのホテルなのに、実際になくなっててびっくりした)。
いい悪いの話じゃなく、みんなが不満に思ってたこと(バレーが高すぎる、ルームサービスが高くてまずいとか)の解決策は大きな経済利益を受けられる新興企業がいる反面、当然だけど、どこかに痛みが伴います。本当は企業側がわかってたことなんだから、慣習を破って自分たちで改善すれば、誰かにやられちゃったりしないで、従業員も守れると思うんだけど、難しいのはご存知の通り。私もよくわかってます(しょんぼり)。
私個人はホテルという空間が大好きで、少しくらい高いお金でコーヒーやスナック買わされようが、そこにいると外のどうでもいいことから逃れられる感じを愛してるので、ドーナツくれたおっちゃんたちが安定して働けるといいなって思ってます。そしてとにかく早くストが終わって欲しい(うるさいから)。